医療・健康

Dr.竜の「診察ノー卜」第97話:軽度認知障害(MCI)のうちに治療して、認知症を予防しよう

 認知症の中で、アルツハイマー型認知症はアミロイドβが脳に貯まるのが原因とされている。認知症になる前の状態、すなわち軽度認知障害(MCI)のうちに、アミロイドβの貯留が診断されれば、それを取り除く新しい薬「レケンビ」により、認知症を予防することができるようになった。

竜 崇正
竜 崇正(りゅう・むねまさ) 浦安ふじみクリニック院長 =浦安市富士見2- 18-9=

 「最近物忘れが多い」などを本人が自覚している場合はまだ認知症ではないが、本人の自覚が無く「家族から指摘される物忘れ」が多くなったり、忘れていないなどと主張するようになったら、軽度認知障害(MCI)となっている可能性が高い。この場合は専門外来を受診した方が良い。専門施設で、脳のMRI検査や、脳脊髄液検査などでアミロイドβが証明されれば、治療薬「レケンビ」の投与により認知症への移行を予防することができる。

 家族が認知症になった場合、介護する家族の負担は考えられないほど増大する、特に、不潔動作がひどくなったり、暴力的になったり、徘徊しだせば、介護する家族の負担はさらに数倍に増大する。自分が認知症になって家族に負担をかける状態になることは誰も望んでおらず、楽しく有意義に人生を過ごした方の最後が悲惨にならないためにも、軽度認知障害(MCI)のうちに、専門施設を受診し必要があれば積極的に治療を受けよう。

 レケンビを使うと、ひと月当たり33万円の治療費になるが、公的保険を使えば70歳未満で9万9千円、70-74歳で6万6千円、75歳以上で3万3千円と高額だが、さらに「高額療養費制度」を利用すると更に負担額が大幅に軽減する。認知症が疑われたら、早めに「物忘れ外来」を受診しよう。

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