元市議、元県議の宇田川敬之助さん(85)は6月25日午前11時からオリエンタルホテル宴会場で、『六軒宿ものがたり』出版記念と姉の故西脇いねさんとの思い出を語る会を開いた。
西脇いねさんは一昨年(令和2年)6月、93歳で他界。昭和54年に「浦安ボランティアの会」設立を皮切りに、地域の福祉活動に尽力した地元の有名人。57年からは県母子寡婦福祉会連合会副会長も13年間務めた。
文才も存分に発揮し、著書『べか舟の町 浦安』『今日もいいあんべえ』など5冊を刊行した。
「六軒宿」とは現在の猫実十四番地で、いねさんが生まれた場所。晩年、六軒宿について書きたいと願いながらも叶わなかったいねさんの遺志を継ぎ、宇田川さんが資料を集めて『六軒宿ものがたり』を書き上げた。
思い出を語る会では、いねさんの往年の活躍を知る人たちが、優しさや豪胆さなどを懐かしそうに話して共感を呼んだ。
昔の六軒宿界わいのにぎわいぶりを伝えるスライドも上映され、最後は全員で「ふるさと」を合唱した。