浦安南高のボランティア部(部員3人)と有志生徒合計7人は、8月17日、市高洲地区高齢者福祉施設の特別養護老人ホームを訪れ、新型コロナウイルス対策にと、手作りマスク50枚を贈った=写真。
ボランティア部は「地域に認められる学校に」をスローガンに、三番瀬クリーンアップや市内のイベントにも積極的に参加している。次第に認知度が高まり、昨年度は毎週末の予定がボランティア活動要請でびっしり埋まるほどの人気ぶりだった。
ところが、今年度は新型コロナウイルスの影響で、ほぼすべての活動がストップ。それでも「自分たちにできることはないか」と考えていたところ、学校に手作りマスクをプレゼントした新入生の母親の協力を得て、マスク作りに挑戦することにした。
同校と同施設は隣接していることから、以前から交流がある。同校の体育祭には施設入所者を来賓として迎えたり、同施設の夏祭りには同校生徒がボランティアスタッフとして出向いたりしている。同施設を訪問して毎年、クリスマスの時期に行っている「絵本よみきかせ活動」も好評だ。
ボランティア部顧問の田中咲教諭は「最初は笑顔で挨拶をすることから始めましたが、地域で活動する機会が増えるにつれて、たくさんの方々に声をかけていただき、生徒たちが生き生きと自信を持って活動するようになってきました。地域の皆様の『ありがとう』の言葉が、生徒たちを育ててくださいます」と目を細めていた。
市高洲地区高齢者福祉施設の副島克行総園長は「これまで南高の生徒さんたちとは直接、会って交流できたが、それが難しくなってしまった。贈られた手作りマスクを通じて、会えなくても繋がっていることが確認できて、ありがたい。今後もリモートで交流できるアイデアを出し合いたい」と話していた。