東海大浦安高出身で、パリ五輪男子柔道100キロ級代表のウルフ・アロン選手は、3位決定戦進出をかけた敗者復活戦で敗れ、7位にとどまった。
個人戦の1回戦は合わせ1本で勝利、2回戦は鮮やかな内股で1本勝ちと順調に勝ち進んだ。準々決勝では世界ランキング2位の選手と対戦し、技ありを奪われて敗退。敗者復活戦に望みをかけたが、延長戦で1本負けし、2大会連続のメダル獲得とはならなかった。
男女3階級ずつ6試合で争う混合団体では、準々決勝と準決勝に出場。自分より重い相手から1本を奪ってともに勝利し、日本チームの銀メダルに貢献した。
「最大限のことを全部やって7位だった。やり切った気持ちだ。混合団体では2戦とも勝利することができてよかった」と五輪を振り返った。
帰国後は、持ち前のトーク力でメディアに引っ張りだこに。その後、9月2日に引退を表明。来年6月の実業柔道団体対抗大会が現役最後の大会となる。ウルフは、「最後の試合となる大会では、力の限りを尽くし、所属先であるパーク24の初勝利に貢献したい」と語った。