「聞こえのサポーター(筆談)講座」(全4回)が11月6日から、浦安市総合福祉センター(東野)で始まった。受講者たちは加齢などで中途失聴や難聴となった人とのコミュニケーションとして筆談を学んでいる。
講師はNPO法人の千葉県中途失聴者・難聴者協会と全国要約筆記問題研究会千葉支部が担当している。
講座は第1回が健聴講師と難聴講師が講座の目的、必要性、サポーターの役割、聞こえの仕組み、難聴の程度と特徴、生活の中で困ることなどを説明。
第2回は中途失聴者と難聴者が聞こえなくなったときの驚きや苦しみ、その後の生活などの体験を語る。また、どのようなサポート方法があるかなどを話し合う。
第3回は筆談に使う紙、ボード、ペンなどを説明。読みやすい位置と書き方、傾聴の大切さなど筆談の基本を理解する。
第4回は身近な支援制度を説明。難聴スタッフの協力を得て、グループに分かれて筆談する。
浦安市社会福祉協議会の担当者は「年1回のペースで講座を開催している。幅広く理解を深めていただきたい。筆談は日常生活や家族との対話にも活用できます」と語る。
また、千葉県中途失聴者・難聴者協会の担当者は「講座では趣味など身近なテーマで実際に筆談を体験。筆談で会話のキャッチボールをします」と説明。「電車が急停車した場合、失聴者は車内放送を理解できずに不安になる。そんなとき、筆談をいかしてほしい」と呼びかけている。
連絡先は浦安市社会福祉協議会 でんわ355・5271。