2023年になりCOVID-19感染第8波の感染は収まりつつある。1月5日時点の日本の感染者は24万5542人で、死者は456人だったが、1月26日には5万9885人と4分の1弱に減少、死者も307人と大幅に減少した。死者の大部分が80歳から90歳代の高齢者だ。感染しても入院できず、家庭内対応が主体になるが、在宅している高齢者が家庭内で感染して死に至る例が多いので、家庭内感染防御対策が重要だ。
外国ではマスクをしている人は少なく、日本でもマスクを外しても良いと言う政治家もいる。しかし、以前、「うらやす情報」に示したように、アメリカの学術論文でもマスクの有効性が証明されており、冬の間はマスク装着しておくべきだろう。それは、春節を迎え、中国から大勢の入国者が来た場合の感染防御の事を考慮すべきだからだ。中国がゼロコロナ政策から脱し、移動が自由になっているので、感染防御は野放し状態だ。
アメリカが危惧しているように、中国ではとんでもない数の感染者と死者が出ている。中国では正しいデータが公表されないので、どのくらいの感染者が日本に押し寄せるのか見当がつかない、日本政府は水際対策として、中国からの渡航者にPCR検査を義務付けているが、日本国の検査は十分ではない。また遺伝子変異の検査が国立感染症以外ではやれない体制のため、どのような変異株が流入しているのか、検討できない。
1月号で浦安ふじみクリニックの患者数を紹介した際は、インフエンザ患者は少数だった。1月25日までの浦安ふじみクリニックのCOVID-19感染者は187人、インフルエンザA型は40人、風邪が92人だった。COVID-19は減っているが、インフルエンザA型は増えている。油断する事無くCOVID-19感染とインフルエンザ感染を防御しなければならない。そのため、マスク装着は、まだまだ必要な基本感染防御策である。