東京パラリンピックの車いすラグビーで、日本代表チームの中心選手として活躍、銅メダルを獲得した池崎大輔選手(43)=浦安市在住=が9月17日、市役所を訪れ、内田悦嗣市長にメダル獲得を報告。内田市長は池崎選手を称えて、花束と市特別表彰の表彰状を贈った。
池崎選手は「コロナ禍で困難を抱えながらも、東京パラリンピック大会が開催され、感謝の気持ちです。車いすラグビーの魅力をどんどん発信したいと思います」と喜ぶとともに、「そのため、何としても光り輝く金メダルを取りたかったので、悔しい。銅だから控えめにしています」と茶目っ気たっぷりに語った。
内田市長は「世界の大舞台で闘い、人々に夢と活力を与える活躍をした池崎選手は浦安市民の誇りです。池崎選手からは、『浦安をパラスポーツの街にしてほしい』と言われており、ぜひ実現したい」と約束した。
池崎選手は車いすラグビーの魅力について問われると、「障害の重さに関わらず、コートに立つことができ、メンバーみんなが役割を果たし、誰もが輝けるスポーツです」と胸を張った。
そして、同席していた浦安市在住のトレーナー伊佐和敏氏を紹介し、「トレーニングから大会期間中まで、本当に支えてもらいました」と感謝した。
池崎選手は昨年3月から浦安市に住み始めたという。好きなところは「道が広い。人が優しい。車いすも動かしやすくてバリアを感じさせない」と笑顔を見せた。
また、「学校での講演やイベント開催のオファーなどが増えていますが、もっと直接伝える機会があるとよいです。その時は、銅メダルを持っていき、『どう(銅)だ、どうだ』とアピールしたい」と語り、笑いを誘った。
その上で、中学・高校生に対して、「困難には打ち勝てます。夢と目標を持って、諦めずに人生を歩んでほしい」と呼びかけた。
今後については「3年後のパリを目指してトレーニングを再開しています。来年はデンマークで、二連覇をかけた世界選手権もあります。今後は世界一を目指します」と決意を語った。