障害者の歯科治療を
浦安から考える
毎田潤子 議員
こんにちは、毎田潤子です。
突然ですが、皆さんはどのくらいの頻度で歯科に通院していますか?以前私が通院していた歯科からは半年に一度、歯科検診のお知らせ葉書が送られてきていましたので、何もなければその位が通常なのかもしれません。けれども、検診に行きたくても行けない人・治療をしたくても簡単には出来ない人たちがいます。
知的障害者や自閉症の人の中には、口への異物挿入を極端に嫌がったり、また言葉の理解が難しく治療の必要性が理解できないために協力的に受診・治療できない等の理由から、歯科治療が難しいケースが多々あります。
特別支援学校在学中は定期的に学校に専門の歯科医師が検診に来てくれるため、口腔内の衛生状態向上やケアに気を配ることがある程度可能です。けれども学校を卒業した後はどうでしょうか。歯の痛みや異常を自ら訴えられない子は自宅ではむし歯を発見することは困難で、気が付いたときには重症化していたり、さらには治療時に騒いだり暴れてしまうため通常の歯科治療を受けることが出来ず、学校卒業後は一度も歯科に通えたことが無いという障害者の方もいらっしゃいます。当然、歯はボロボロです。
通常の治療が難しい方の場合、どうしても治療が必要な時は、都内等の専門の病院で全身麻酔・入院による治療を行うことがありますが、専門施設は遠くて継続して通えない、さらに全身麻酔対応の病院が限られるためなかなか予約が取れない等の問題もあり、重度障害者にとって歯科通院はかなり大がかりでハードルが高いものとなっているのが現状です。
先日、同じ悩みを持つ当事者とその家族、市内団体とが協力して、「障害者が浦安市内で安心・安全に歯科治療できる環境整備を求める要望書」を市に提出させていただきました。それに際し、様々な方から直接お話を伺いましたが、当事者・事業者、また身体・知的等、障害の特性に合わせて悩みは様々であり、障害者の歯科治療の問題は切実なものとなっていることがわかりました。
口腔内を清潔に保つことは、むし歯や歯周病を予防することはもちろん、口腔機能を発達させ栄養改善を促し、身体の健康を維持することに繋がります。
高齢化が進み介護や支援を必要とする人が増える昨今、介護の現場でも口腔ケアの必要性が高まっていることからもわかるように、まさに口腔ケアは “健康づくりの基本” であり、それは障害がある人もない人も、全ての人に言える事です。
皆の「夢をかたちに」。実現に向け、今後も積極的に働きかけてまいります。
————————————
プロフィール
毎田 潤子 昭和49年生まれ 高洲1丁目在住。
日本アニメーション学会 日本生涯スポーツ学会 コンテンツツーリズム学会 所属。
特技 司会、カポエイラ、漫画を描く事。
趣味 二次元
(Facebook) https://www.facebook.com/profile.php?id=100006863416040
(毎田潤子ブログ) 〈まいだじゅんこ日記〉http://ameblo.jp/mai-junjun/