過去を知り、正しく恐れる
~災害から身を守るには~
浦安市議会 議長 西川(さいかわ)よしずみ
平成30年7月豪雨は、西日本を中心に甚大な被害をもたらしました。犠牲になられた方お1人お1人に人生があり、ご家族やご友人、愛された人がいたかと想うと、なんともやるせない気持ちになります。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。また、ご不明の方が一日も早く見つかることを願っています。
過去を知ること
東日本大震災をはじめ過去の災害において私たちは、歴史は繰り返されるということを学んでいます。災害が起きるたびに対策は行われていますが、万全ではありません。過去災害が起きた地域では同じ災害が再び起こり得る、ということを私たち自身が知っておく必要があります。
浦安も水害と歩んできた歴史があります。昨年の11月号でも触れました(うらやす情報ウェブサイトをぜひご覧ください)が、大正6年の大津波(高潮)では、浦安でも死者44人、行方不明者1人、負傷者115人、そして家屋は2,500戸も影響を受けています。昭和24年のキティ台風でも人的被害こそ出ませんでしたが、多くの家屋が被害を受けています。
正しく恐れる
様々な対策をしてきたおかげでキティ台風以降、本市では幸いにして大規模な水害は起きていません。しかしながら、過去水害を経験した地域であることを私たちはしっかりと知り、正しく恐れる必要があります。
今回の西日本豪雨でも、水害のハザードマップ通りに浸水被害が起きています。市では水害ハザードマップを2つ公表しています。「浦安市水害ハザードマップ」、そして「浦安市江戸川洪水ハザードマップ」です。ぜひ今一度ご確認を頂けたらと思います。
大雨に備えよう
浦安は堤防内に降った雨が河川や海への行き場を失い、たまった水が溢れ出して水害を引き起こす内水氾濫の危険がいちばん高いとされています。また高潮にも警戒が必要です。
この間、脆弱な地域の雨水貯留施設の整備や、排水機場の更新、千鳥・港地区の企業岸壁の嵩上げ、境川河口への水門整備など、取り組んできました。これからも取り組んで参りますが、ぜひ皆様もハザードマップの確認、そして道路冠水・浸水の仕組みなどを知って頂けたらと思います。あらためて広報うらやす7月1日号をご覧ください。
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