COVID-19ウイルス感染は、変異を繰り返して世界中で猛威を振るってきたが、日本でもようやく収まりつつある。日本での感染主体はBF.5,BA.5.2,BA.5.2.1の3株で、アメリカで流行しているBF.7とBQ.1.1は極めて少ない結果だった。
中国の共産党の名誉をかけたゼロコロナ政策が破綻したため、新たな変異ウイルスの出現を世界は恐れたが、新たな変異株は出現しなかった。これは中国の人々は、ゼロコロナ政策で世界の他の国と違い、オミクロンに対する免疫を持っていないかったため、免疫を回避させる変異株はできにくかった、とのメルボルン大学のMcVernon博士の説で納得できる。
日本でのCOVID-19感染者は、1月6日が24万6732人と非常に多かった。それが2月26日には1万2399人と減少、重症者も172人、死者は62人とかなりの減少となった。
浦安ふじみクリニックでも昨年12月の発熱外来受診者144人中、112人がCOVID-19感染。インフルエンAは8人だったが、本年1月の発熱外来患者123人中COVID-19は46人と半減。インフルエンザAが36人と増加してきた。しかし2月は、20日までの発熱外来患者も58人と減り、COVID-19は16人、インフルエンザAも7人と激減している、これはマスクをして感染防御するという市民の意識レベルの高さを示すものだ。
ただ、日本全体では老人施設中心にクラスターがいまだに多く発生している。これらの施設では超高齢者が多く入所しており、死者がまだ出ている。職員の感染防御を徹底、面会も制限しているのにクラスター発生が防御できていないのだ。
コロナウイルスは飛沫感染だけではなく、空気感染もある。マスク着用は個人の裁量に任せられそうだが、マスク着用に副作用はない。だから、外出の際、混雑した場所に行く場合には必ずマスクを着用するべきだ。卒業式などの写真撮影の時はマスクを外せばよい。