浦安のシンボルともいえる境川。これからも親しみやすく、安全な水辺として活用できるようにと、水辺で活動するグループやまちづくり団体が4月1日、下流地域の清掃を行った。今後、上流へ向けて清掃活動を続けていくという。
境川は総延長約4・8キロの一級河川。市の中央を流れ、古くは活気ある漁師町の象徴。今でも市民生活に密着し、カフェテラスin境川の開催など毎年数々のイベントが催されている。
しかし、護岸工事に加え、一部地域でヨットやボート、遊漁船などの沈没船が放置されていたこともあり、一斉清掃まではできる状態ではなかった。
すでに沈没船は撤去され、景観もよくなったことから護岸もきれいにしようと、浦安水辺の会(今井学代表)が事務局になって、「境川であそぼう実行委員会」(宇田川敬之助実行委員長)を発足。「第1回境川クリーンアップ」と銘打って、活動を始めた。
運動には市、教育委員会、自治会連合会が後援し、浦安市カヌー協会、うらやす景観まちづくりフォーラム、浦安青年会議所など15の市民団体が協力している。
初回は午前中、明海の丘公園に集合。1時間半かけて、入船橋~日の出橋までの護岸テラスのごみを集めた。約120人が参加した。
実行委員会ではこの後、6月3日、9月2日、11月4日に同様のごみ拾いを行い、1年間4回のうち、いつの季節が清掃に向いているかを調べて上流地域への清掃につなげることにしている。
初回には東京湾のハゼ博士として知られる横浜国立大の古川恵太客員教授が「境川の生き物観察」を解説した。