来年1月7日開幕の「ジャパンラグビーリーグワン」を前に、「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(以下、アークス)」は10月24日、花園近鉄ライナーズとのプレシーズン練習試合を行い、33対21で快勝した。
昨シーズンは、プレーオフの初戦である2回戦で惜敗し、無念を味わったアークス。2014年度から5シーズンにわたりアークスを率いたロブ・ペニーが監督として帰還し、心機一転の再ス タートとなった。
序盤はディフェンス合戦となった。ルーキーの藤村琉士が気迫のこもった鋭いタックルを見せ、8年目の金正奎はジャッカルを連発した。
ライナーズも意地を見せ、アークスの攻撃を封じにかかり再三突破を図るが、ボールがつながらず展開力を十分に発揮できない。
ここで、アークスの武器であるスクラムで力を見せた。前半、連続でペナルティーキックを獲得し、相手の反則を引き出した。ここから相手陣左に侵入したアークスは、藤村がデビュー戦初トライを決め、前田土芽のゴール成功で7点を先取した。
そして前半31分にライナーズもトライを決め、7対7の同点となったが、前半終了間際に会心のスクラムを決めて、14対7とした。後半は途中出場の金嶺志の鮮やかな突破から喜連航平がゴールを決め、21対7と引き離した。
その後、アークスはスクラムトライを2度決め、スコアは26対7に。ライナーズも積極的な展開から後半、連続トライを決めて差を詰められる。
しかし、アークスの覇気は衰えず、後半終了前に新加入のアレキサンダーが初トライを決め、33対21で勝利をもぎ取った。
記念すべきプレマッチで白星を飾ったアークス。試合後の円陣ではそれぞれの選手に充実した表情が浮かんでいた。