こんにちは。弁護士の矢野京介です。今回は、「弁護士に離婚相談をするタイミング」についてお話しいたします。
話し合いをしようと思うけれども、どのように話を切り出したらよいのか、何を決めればいいのか、事前にどういった準備をすればいいのかなど、意外と分からないことが多いのが離婚です。
依頼者様の中には「もう少し早い段階で相談に来てくれていたら…」と思う方がいらっしゃいますので、現在、離婚についてお悩みの方は、参考にしていただければと思います。
タイミングとしては、「話し合いを行う前」「別居する前」「調停をする前」などの段階でご相談されることをお勧めします。
「相手が作成した離婚協議書に半ば強制的に署名押印をさせられ離婚してしまったが、納得できない。」といったご相談を受けることがありますが、一度決めてしまった内容を変更するには、調停を申し立てなくてはなりません。署名押印する前に財産分与や養育費の金額は妥当なのかなど、専門家にチェックしてもらうのが良いでしょう。
別居をお考えの方は、事前準備や別居の手順など、別居する前にやっておいた方が良いことがありますので、別居する前に専門家に相談されることをお勧めします。
また、離婚調停の場合、調停員の方を通して離婚の話を進めます。相手のペースで話が進んでしまうことがないよう、また自分の意見を調停員の方に伝えることができるよう、専門家にアドバイスを受けると良いです。
離婚はとてもプライベートな問題ですので、相談することを躊躇している方も多いのではないかと思いますが、何か行動を起こす前の段階で、一度専門家に相談されることをお勧めいたします。