学力向上・地域連携で生きる力育成
「浦安高ブランド」を全市内に発信―。海楽の県立浦安高校(渡邉啓之校長、713人)が今年度から3年間、文科省が推進するコミュニティ・スクールに指定された。これにより、地域住民や保護者などで構成する学校運営協議会設置が正式に認められた。同校では同協議会を通じて学校・家庭・地域社会が―体となり、学力向上や地域連携で生徒の生きる力の育成などの教育ビジョンの実現に向けて、地域と連携してともに歩む学校づくりを目指していく。
県内都市部で初めて モデル校で情報発信
コミュニティ・スクールは、文科省が推進している「地域とともにある学校づくり」のモデル校。全国では昨年4月現在、1919校(幼稚園94、小学校1240、中学校565、高校10、特別支援学校10)が指定されている。県内では小中学校3校、高校が県立多古・長狭に加え、都市部の浦安が入った。渡邉校長は「都市部高のモデルとして情報を発信していきたい」という。
昭和48年創立の浦安高。漁師町・浦安の期待を背負い、市役所などに130人以上の人材を送
り出してきた。その後、学校の “荒れ” が目立ったことから、平成16年度から県教委の「学校改革自己啓発指導重点校」となり、昨年3月までの10年、改革に取り組んできた。
その成果を受け、同高では次のステップとして (1)地域連携 (2)学力向上― などの目標を掲げて、地域ボランティア・防災訓練、インターンシップ、地域教育力の取り込みなど、コミュニティ・スクール指定の活動を進めてきた。こうした努力が実り、4月から30年3月までの3年間、指定が決まった。
渡邉校長は今後の取り組みを次のように話した。
「5月29日のPTA総会で、コミュニティ・スクール指定について説明して協力を求めていきたい。生徒たちにも地域の皆さんと一緒にがんばり、地域の力を借りて学力などを伸ばしていきたい。浦安高出身の生徒が地域の核になる力を育てたい」
重点目標は (1)生徒一人ひとりが自信や誇りを持って学校生活を送るために支援 (2)地域とともに歩む学校づくりを推進し、生徒の生きる力の育成 (3)安心・安全な学校生活を送るための支援。