COVID-19はデルタ株から、感染力の強いオミクロン株に置き換わり、ヨーロッパやアメリカでは再び感染爆発となっている。感染を制御できたと自慢していた韓国でも、感染爆発となって、死者も出ている。日本では12月になってもCOVID-19感染は下火のままだが、オミクロン株による市中感染が報告されるようになり、警戒が強まっている。
日本で、感染制御されている理由は、殆どの国民がマスクをして外出している事、国民が3密を避け、大声で歓談をしないなど、ルールを守っている事が考えられる。韓国では、ワクチン接種率は日本と同等だが3割がアストラゼネカであり、メッセンジャーRNAワクチンのファイザーやモデルナの日本とはやや異なっている。
COVID-19は風邪ウイルスの一種なので、獲得免疫の持続期間は短く、追加接種が必要となる。当初は2回目接種後、8か月での3回目接種が計画されていたが、抗体価の低下が確認され、6か月後の3回目追加接種が始まっている。
12月から医療従事者と高齢者の接種が開始され、医療従事者は1月に終了し、高齢者は2月に大部分が終了。一般の方は2月以降に多く接種、7月に終了予定である。
発熱などの副反応を恐れて、ワクチン接種しない人達もいるが、発熱は免疫成立を示すもので、恐れる必要は無い。
COVID-19は呼吸器だけでなく脳神経にも浸潤する。治っても物忘れや思考力の低下、味覚嗅覚障害など脳神経系の後遺症に悩む方が多い。感染予防のため3回目のブースター接種を受けよう。
治療薬も続々承認され、いつでも投与できるよう準備されている。12月24日にはメルク社の経口治療薬「モルヌピラビル」が特例承認された。年内に20万人分が確保され、合計で160万人分確保の予定である。軽症から中等症の18歳以上で重症化リスクのある患者が対象。臨床試験では、入院・死亡するリスクを30%下げる効果があったと報告されている。