浦安署長に2月6日付で石井雅之警視が着任した。県警本部捜査一課長からの転進。凶悪事件に立ち向かう刑事たちの “束ね” からの異動で、その体験を市民の安全を守ることにどう生かすか。抱負を聞いた。
石井署長は着任早々から休日には趣味のウオーキングを生かして、市内を歩く。気軽に店に立ち寄り、食事を取り、市民の声に耳を傾ける。
市内の印象は整った清潔感がある町だという。この町を、市民を守るには―。3つの柱を立てている。
1つは、市民の人身安全はすべての業務に優先する。通り魔などの凶悪犯罪、高齢者を狙った電話de詐欺、交通弱者が被害者となる死亡事故などから守ること。これらの「兆し」には全署員が敏感になり、市民の「助けて」という声を看過してはならない。何ができるのか、何をすべきか知恵を出して行動する。
2つは、情熱を傾ける。若手警察官は警察官としての使命に情熱を傾け、全力で取り組んでいると、情熱が経験に優り、成長している自分に気づく。やる気、やり甲斐、達成感のある仕事をしてもらいたい。
ベテランは若手の育成に情熱を傾けてほしい。警察官としての姿勢、態度を教えられるのは先輩しかいない。培ってきた知識、経験をすべて “伝授” してもらいたい。
3つは、健康管理。警察組織はマンパワー。家族のためにも健康には留意する。
警察活動は市民の協力があってのこと。市民から気軽に「ご苦労さま」と声をかけてもらい、相談にも乗る。悪には徹底的に立ち向かっていく。市民と一体になって浦安市と市民を守るため全力投球していく。