9月3日(日本時間)、パリ、シャン・ド・マルス・アリーナで行われた車いすラグビー決勝において、日本代表チームはアメリカ(世界ランキング2位)に48対41で勝利し、悲願の金メダルを手にした。浦安市在住の池崎大輔選手は多くのトライを決めるなど、勝利に貢献した。
長い道のりだった。2016年のリオデジャネイロ大会、2021年の東京大会では、金メダルを期待されながらも決勝進出ならず、ともに銅メダルという結果だった。
今大会でも金メダル獲得への道は険しかった。準決勝の相手は、世界ランキング1位のオーストラリア。第4ピリオドを1点ビハインドで迎えた日本は、残り3分で同点に追いつき、47‐47で延長戦へ。延長戦では、開始8秒で橋本勝也選手が勝ち越しゴールを決めて、接戦を制した。この劇的な逆転勝利が、金メダルへとつながった。
池崎大輔選手は8月6日、パリ・パラリンピックへの出場報告で浦安市の内田悦嗣市長を表敬訪問している。「自分たちの実力を発揮できれば、結果はついてくる。パラスポーツ全体を盛り上げるためにも、4度目の正直で輝くものをぶら下げて、また報告に来たい」と意欲を示していた。
池崎選手は北海道函館市出身。6歳の時に手足の筋力が低下する難病を発症し、30歳で車いすラグビーを始めた。パラリンピックは今回で4回目の出場だった。
池崎選手の有言実行に心からの敬意を表し、祝福したい。