文化

浦安小さな旅(17) 「大三角線を行く」

 私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「大三角線を行く」。浦安を貫く幹線道路周辺を巡った。

イチョウ並木が続く木陰が初夏の陽光を和らげる

大三角線の並木

 市川と浦安の市境(北栄)。ここが大三角線の起点だ。不思議な名前である。どのような由来があるのか。疑問はさておき、歩き始めよう。

 イチョウ並木が続く。木陰が初夏の陽光を和らげる。交差点にベアーズキッチン。かき氷の名店だ。

 ◇神社の大イチョウ

緑豊かな豊受神社

 猫実に入った。右手に豊受神社。参拝していこう。境内にイチョウの大木。高さ14メートル。枝が伸び、空をおおう。見事だ。

 境川が流れる。浦安が漁師町だったころ、多くの舟が係留されていたが、今は姿を消した。黒いウが一羽。

 昼時。「花茶8306」に入った。店内に花と観葉植物。静かな音楽が流れる。デミオムライスを注文。おいしい。食後に香り高いコーヒーをいただく。

 大三角線からしおかぜ緑道に入る。白いアジサイの花。美しい。緑道は富士見、堀江を通り、境川まで整備されている。市民が愛する散歩道だ。

 ◇雄大な旧江戸川

初夏の旧江戸川

 再び、大三角線へ。坂道を登る。一気に視界が広がる。旧江戸川だ。雄大な流れ。白いボートが一隻、軽快に川面を走る。川岸に釣り人がいる。声をかけた。

 ―なにが釣れるんですか。
 「スズキやクロダイ。私は初心者で、まだ、釣ったこと、ないんですが(笑)」

 ◇大三角公園

 舞浜の静かな住宅地を歩く。桜並木。春には見事な桜が咲く。 緑豊かな公園が見えてきた。名称はなんと「大三角公園」。木陰に「大三角跡」の表示板。由来が記してある。

 昔、この辺りに旧江戸川の土砂が堆積して広大な洲ができた。その形状から「大三角」と呼ばれていた。ヨシが茂り、野鳥が羽を休めていたという。昭和40年代から埋め立てられ、住宅地などが整備されたそうだ。

 なるほど。

 よく歩いた。ほどよく疲れた。ここをゴールとしよう。木陰のベンチに座る。冷たいお茶を飲む。涼しい風が吹く。

(塩塚 保)

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