地元でこよなく愛される「倉一廊」は、店主の原野総一郎さんが、今は亡きお父様とともに2005年に立ち上げた町中華だ。
特に思い入れがあるのは、ラーメン。「開店前には、父と一緒にラーメン店を食べ歩きました。どんな味で提供するか、一緒に試行錯誤しました」と原野さんは懐かしそうに語る。
2人が決めたのは、淡麗な魚介系のスープで作る、健康志向の人でも楽しめるようなラーメンだ。「スープに一番気持ちを込めて、がんばって作っています」と原野さん。
「ワンタン麺」(750円)を食べてみた。煮干し、かつお節、さば節、宗田節(そうだぶし)に、豚のゲンコツと野菜を煮込んで作るというスープは優しい香りで、まさに、淡麗という形容詞がふさわしい。チャーシューは箸でつかむと、ほろほろと崩れるほどに柔らかい。少し白めの麺は、スープによくなじんで味わい深く、するすると食べられる。おいしい。
がっつり食べたい人に人気なのは「煮干し中華麺&炒飯(小)&餃子3ケ」のセット。これで980円というから、驚きのコスパだ。他にも「ニラレバ」(550円)「麻婆豆腐」(600円)など、町中華ならではのメニューが豊富に揃う。
店内は天井が高く、カウンター席と小上がり、テーブル席があり、広々としている。「野球帰りの人たちなどが集団で来店することも多いです。お客様がわいわい盛り上がっているのを見ると、うれしいです」と原野さんは笑う。
「駅からは離れていますが、地元の方たちのおかげで、18年も営業を続けられました。リーズナブルでボリュームたっぷりの料理を、気兼ねなく楽しんでほしいです!」原野さんの元気で温かな人柄も、同店が愛される理由だと思った。
浦安市東野1ノ3ノ12、ナツミガーデン1階/東西線浦安駅から東京ベイシティバス、市役所入口・郵便局前下車、または、京葉線新浦安駅から徒歩19分
/11時30分~15時、17時30分~24時 ※麺、スープがなくなり次第終了
/月曜休、月祝の場合は火曜休
/駐車場あり
◆問い合わせ=047・355・0231