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東京パラリンピック競泳・鈴木孝幸選手「金1」「銀2」「銅2」のメダルラッシュ!前大会の雪辱を果たす

 東京アクアティクスセンターで行われた競泳で、鈴木孝幸選手(34)=浦安市在住=は、金メダル1個、銀メダル2個、銅メダル2個の合計5個のメダルを獲得するという快挙を成し遂げた。これにより、メダルを逃した2016年リオデジャネイロ大会の雪辱を見事に果たした。

金メダルを獲得し、歓喜のガッツポーズ
写真提供 産経新聞

 最初の種目は、8月25日に行われた50メートル平泳ぎ(SB3)。リオ大会では、100分の4秒差でメダルを逃し、悔しい思いをしていた。今大会前、「スタートダッシュに注目してください」と言っていた通り、会心の飛び出しを見せた。その後、中盤で抜かれるも粘りを見せ、3番手でタッチし、銅メダルを獲得した。

 圧巻だったのは、8月26日の100メートル自由形(S4)だ。前半は自分のペースで泳ぎ、2番手で折り返し。以前ならば回転するクイックターンをしていたのを、今大会からはタッチターンに変え、スピードをキープして後半へ。鍛え上げてきた体を目いっぱいに使い、ぐんぐんと追い上げて、パラリンピック新記録の1分21秒58。電光掲示板で優勝を知ると、普段は物静かな鈴木が、大きなガッツポーズ。念願の金メダルをもぎ取った。

 8月28日の150メートル個人メドレー(SM4)は銅メダル。「この種目でメダルを取りたかった」と喜んだ。過密なスケジュールの中、8月30日200メートル自由形(S4)では銀メダルを獲得した。 中2日で迎えた9月2日50メートル自由形(S4)。鈴木にとって、今大会のラストレースだ。鈴木は、前半に飛び込みでスピードを出し、流れにのる作戦。一方、200メートル自由形をパラ新記録で優勝したライバルのダダオン(イスラエル)は、水中スタートから後半追い上げるスタイルだ。

 しかし、スタート直後から、鈴木とダダオンは、互角の戦い。鈴木は慌てずにリズムよく泳ぎ、中盤では3位だったが追い上げ、絶妙のタッチを決め、銀メダルを奪取した。

 鈴木はインタビューで「飛び込みで滑った。金をねらっていたので悔しい気持ちはある」としたが、「5種目全てでメダルを取るという目標が達成できてうれしい」と満面に笑顔を見せた。

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