すべての人に優しい 千葉県の実現(27)
セルフネグレクト
厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイトでは、ネグレクトを次のように定義しております。
【幼児・高齢者などの社会的弱者に対し、その保護・養育義務を果たさず放任する行為のこと。最近は、本人自身の基本ニーズ(衛生面、服飾面、食事など)を顧みない行為について、セルフネグレクトと称することもある。】
しかし千葉県では、声を上げて頂ければ支援ができるものの、行政の支援などをみずから放棄してしまう、セルフネグレクトを把握することは難しいと、県独自のセルフネグレクトの定義はまだされておりません。また、ネグレストでは、児童虐待防止法や高齢者虐待防止法は明確に定義され、児童虐待に関しては【189】も普及されつつあり、通報・相談体制が浸透しつつありますが、高齢者のワンストップ相談窓口も設置されておりません。さらにコロナ禍での様々な影響から、これまで普通に生活をしていた若者のセルフネグレクトも危惧されております。
早期発見と対応
このまま把握は難しいと躊躇していては、実態把握は一向に進まず、孤立死にいたる場合もあります。少し前までは社会的な問題としてのみ取り上げられ、きちんとした定義はなかったようですが、まずは千葉県として独自の定義を行い、現状を把握し支援につなげることが必要だと考えております。早期発見・早期対応を行い、手を差し伸べることで、救われる命があります。サインや兆候を見逃さずに、積極的な支援が出来る千葉県となるよう取り組んでまいります。
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(プロフィール)
衆議院議員秘書を経て浦安市議会議員3期12年。
浦安ライオンズクラブ。防災士。。市川浦安地域獣医師会顧問。浦安市華道協会。
平成31年4月の千葉県議会議員選挙にて当選、現在2期目。