9月21日、KSL(関東サッカーリーグ)1部後期第7節・ブリオベッカ浦安対流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎の試合が、「ブリオベッカ浦安競技場」で行われた。
スターティングメンバーは、GK:谷口裕介、DF:笠松亮太、山崎紘吉、篠田朋宏、MF:吉田武史、富塚隼、橋本龍馬、村田翔、FW:幡野貴紀、秋葉勇志、小島樹。
試合は、前半15分ごろから次第に浦安のペースに。相手にボールが渡ってもプレッシャーをかけ、守りの時間もなんとかピンチをしのぐ。前半33分、幡野のクロスに秋葉と小島が飛び込みゴールに押し込むが、惜しくも得点にはつながらなかった。前半36分にも富塚がペナルティーラインからボールを上げるが、相手GKがセーブ。前半はそれぞれの持ち味を出しながら無得点で終わった。
後半、選手交代はなく前半と同じような進め方で試合が流れる。後半21分、立て続けに相手のシュートを浴びるが、DFの選手たちが体に当ててブロック。チームとして取り組んでいるディフェンスの集中力が発揮される。後半26分にも相手右サイドからゴール前に絶妙なクロスが上がるが、谷口が全身を使って弾き返す。
後半30分、幡野に代えて竹中を投入。その6分後、走り込んで来た相手選手を交わしボールを持った村田が、前線にパスを送る。反応した竹中が、ボールを受けてゴールに蹴り込み1点を先制した。直後、秋葉に代えて平野を投入。その3分後に、ペナルティーライン上で相手のフリーキックがそのままゴールに入り、1─1の同点となる。
勢いづいたドラゴンズは怒涛の攻撃を見せ、危ないシーンが続く。後半41分、橋本に代えて林が入り、全員集中力が途切れない試合を展開。後半43分のフリーキックは、相手GKに弾き返される。その後、富塚がセンターにボールを上げ、そこに飛び込んだ吉田がヘディングでゴールを決め2点目をもぎとった。2分間のアディショナルタイムも、しっかり守り2─1で勝利した。
都並監督は、「力のあるドラゴンズに苦戦することは予想していた。後半にラッキーな部分もあって得点できたが、それは一体感がしっかり持てたからだと思う。必要のないファウルでセットプレイからの失点があり、これを減らさないと上位に居続けることは難しいので、今後は注意していきたい」とコメントした。決勝点を叩き出した吉田選手は、「自分の武器は左からの走力とヘディング。そのヘディングで点が取れたのでとてもうれしい」と語った。吉田選手は「ダイニチ賞」であるマンオブザマッチを獲得した。
また、10月4日には東京23FCとホーム最終戦を行い、1─0で勝利。JFL昇格がかかった、地域チャンピオンズに進出する切符を手に入れた。