巨人軍の新しい監督に浦安市出身の阿部慎之助氏が就任した。日本プロ野球の中心チームだけに、当初から非常に注目を浴びている。新監督就任後の11月10日、初の実戦となった侍ジャパンとの練習試合に臨み、1対0と完封勝利を挙げて幸先の良いスタートを切っている。阿部氏は浦安市のPR大使にも就任しており、浦安の名をさらに高めるのは確実だ。
10月6日に行われた就任記者会見では、「自分が変われば、みんなが変わる。全員が変われば絶対優勝できる」と、常勝軍団の復活を約束。「アレではなく、アベで行きます」と、昨年流行した阪神のスローガンを持ち出す「慎之助節」も飛び出した。
同月14日からスタートした秋季練習では、精力的に動き回り、選手やスタッフと声を交わす姿も。「相手の顔を見て、話すことも大事」と、捕手だった現役時代から大切にしているコミュニケーション重視の考えを明らかにした。
今後は、球団歴代最高1291勝をマークした原前監督の教えを基に、独自色を出して2年連続Bクラスに沈んだチームの再建に取り組む。
阿部新監督はヘッド兼バッテリーコーチから昇格した。浦安市出身の44歳。東京・安田学園高校から中央大学へ進み、2001年ドラフト1位で巨人に入団した。
プロ1年目から正捕手として活躍し、首位打者賞など数々のタイトルを獲得。現役引退後からすぐに指導者となり、原辰徳前監督の下で英才教育を受けてきた。
浦安市のPR大使も務めており、「お気に入りの場所は実家周辺と球場。野球をやる子どもを増やして底辺拡大したい。浦安の魅力発信に向け、野球でも貢献していきたい」と熱い思いを語っていた。