7月20日、江戸川区陸上競技場で、KSL(関東サッカーリーグ)1部後期第2節として、浦安ブリオベッカVS東京23FCの試合が行われた。
江戸川区陸上競技場(通称・江戸陸)には、1500人を超える観客が詰め駆け、浦安応援席もその3分の1はファンで埋め尽くされていた。中でも、小学生から高校生までの育成世代のファンは、ホームである東京23FCの応援に負けじと声を張り上げていた。
東京23FCには最近、5連敗と分が悪い。何とか勝利したいところだ。
前半は風上の浦安が立ち上がりから攻撃モードに入った。
ファーストシュートは開始5分、MF秋葉のパスからFW幡野が右から打ち込んだが、残念ながら左に外した。その後、久々にスターティングメンバーに加わったFW田 宮もシュートを放つが枠の外。16分にはMF村田がミドルシュートしたが、相手GKのスーパーセーブでゴールならず。
22分にはゴール斜め右サイドの絶好の位置からフリーキック。村田がフェイントして左利きのFW竹中がキックしたが、惜しくも枠を外れてしまった。その後も、竹中と MF菊島がシュートを放つがゴールを決めることが出来ない。前半で打ったシュートは6本(相手1本)。0-0で折り返しとなった。
後半は選手交代なし。風下となり、立ち上がりから東京23FCが一方的な攻撃に転じた。3本立て続けのコーナーキックをしのぎ、幾度もピンチに見舞われるが、失点せずに耐えた。
後半8分にようやく竹中がシュートを放つが、相手GWにキャッチされる。そんな流れを変えるため、後半17分に幡野に変えてMF小島を投入。同21分にはDF藤池に代えて丸山。これでリズムを取り戻し、センターからサイドへとボールを繋ぎながらシュートに持ち込む形が作れた。
後半26分には秋葉がシュートしたが、枠を外した。後半29分に足がつった田宮に代えてFW太田(ゴッツ)。小島、DF富塚とシュートを放つも決まらなかった。
そして後半36分、交代で入ったMF丸山と小島の二人が連携し、小島が左からクロスを上げる。竹中は後ろにいた富塚に頭でパス。これをダイレクトに富塚が蹴り込み、ゴールを決めた!
後半40分には交代した太田(ゴッツ)が菊島からのボールをダイレクトシュート。枠を外れてしまったが完璧なタイミングだった。
その1分後には竹中が得意の左足で放ったシュートは枠を捉えるも相手GKに阻まれた。後半42分に秋葉をMF橋本に、竹中をFW植田に代える。
アディショナルタイムは3分。東京23FCはサイドを高くしてブリオベッカゴールに迫る。防戦一方の浦安だが、カウンターで切り替えた。菊島が左サイドを突破して、センターで待つ小島に大きくクロスを上げると、これをカットしようとした相手選手が蹴ったボールが自陣のゴールに飛び込んだ。結局、この相手のオウンゴールを含めて2得点無失点で勝利をもぎとった。
記録では放ったシュート数は13本(相手4本)。無失点は久しぶりだ。(リーグでは栃木シティとの0-0以来)。これで6試合負けなしとなった。
都並監督は「前半良い形で攻撃出来たものの得点が奪えず、危ない流れと感じていたら後半かなり攻められて苦戦をした。途中で攻める形に代えたら動き出した。チームの決め事をしっかり出来るようになったので、今回少し悪いリズムになった部分を修正していきたい」と次の試合への意気込みを述べた。
ゴールを決めた富塚選手は「前半攻めながらゴールを決められない中、自分が得点を取れたことは良かった。東京23FCにはずっと連敗をしていたのでこの勝利は大き い」と、久々の勝利に充実感をのぞかせた。