食品ロス削減に向けて
宮坂 奈緒 議員
〔フードドライブ活動を広める〕
日本では、まだ食べることができるのに、さまざまな理由で廃棄されてしまう食品食材が、年間食品廃棄量のおよそ半分を占めています。フードドライブとは家庭で余っている食べ物を地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付することで、家庭の食品ロスを減らして必要な人へと繋ぐ活動です。まだ馴染みの薄い言葉ですが、低コストでできる「地産地消」の社会貢献とも言われています。今年度第1回定例議会において、このような食品を市内で受け入れる体制の整備について取り上げさせていただき、5月より浦安市社会福祉協議会がフードドライブの受取窓口として開設しました。まだ認知度は低く、今後もビーナスニュースなどを通じて啓発に取り組んでまいります。
〔一人ひとりの意識改革で食品ロスを削減〕
浦安市社会福祉協議会では、窓口開設来32.9㎏の食品をご寄付いただいています。またご寄付いただいた食品は「フードバンクちば」が責任を持って、福祉関連施設や支援団体を通じて食べ物を必要としている方々へお配りさせていただいています。食品ロスの多くは各家庭から発生したものと言われており、一人ひとりが意識と行動を変えることで食品ロスを減らし、困っている方を助けることができるのです。
〔子ども食堂での活用〕
子ども食堂は、地域世代交流の場・居場所づくりとして役割を担っていることも多く、2018年には全国で約2200件以上の施設が立ち上がり、浦安市内でも数か所で運営が行われています。低価格で栄養満点のメニューには多くの材料が必要であり、フードドライブを活用することで、子ども食堂を安定的に運営していくことが可能になります。これからは行政や企業、地域が一体となって、フードドライブと子ども食堂が連携できる環境整備に取組んでまいります。
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(プロフィール)
衆議院議員秘書を経て現在、浦安市議会議員3期目。
自由民主党浦安支部女性部長。
教育民生常任委員長、(公社)浦安青年会議所、 浦安市華道協会、千葉県後期高齢者医療広域連合議会議員