進捗率40%、来年3月終了予定
浦安市は8月22日、東日本大震災で被害を受けた東野3丁目で行っている市街地液状化対策工事の現場を報道陣に公開した。工事は3丁目2街区の33宅地を対象に、来年3月までの予定で、国の復興交付金を活用した工事費約11億4675万円で進められている。住民負担は1宅地当たり196万円。
この日は、コモンシティ浦安自治会集会所と隣接する住宅の境界で7月中旬から実施している格子状地盤改良工法による対策工事を公開。この工法は道路や宅地の境界の地中に碁盤の目のように壁を造り、液状化を防ぐ。
工事は地中(マイナス1.5メートル~9メートル)にセメントミルクなどを高圧噴射して作る柱状改良体(直径1 〜 1.5メートル、長さ7.5メートル)を打ち込み地盤改良する。
道路に機械攪拌で96本、高圧噴射攪拌で355本の計451本。宅地に高圧噴射攪拌で406本が必要だが8月20日現在の進捗率は40%。これら改良体総延長は約5.7キロに達する。
市内の液状化対策工事で着工しているのは東野3丁目だけ。弁天2丁目地区45戸は着手前の撤去物の調整などを進めている。(2面に関連記事)