油圧機器メーカーのKYBと子会社が免震・制震装置に関する検査データの改竄(かいざん)をしていた問題で、浦安市は10月17日、市庁舎に使用している免震用オイルダンパーが子会社のカヤバシステムマシナリー社製で、不適合な製品であると発表した。
浦安市は東日本大震災で大きな被害を受けた。市は新たな防災拠点として新庁舎建設に乗り出した。市庁舎は11階建てで、平成28年に完成した。地盤改良を行って、免震構造を採用。災害時の司令塔としての機能を強化した。また、自家発電装置や防災井戸も備えた。10階には食堂などがあり、市民の憩いの場としても活用されている。
浦安市の担当者は「多くの市民が利用し、防災拠点となる市庁舎において不正がなされたことに強い憤りを感じる。速やかな構造安全性の検証と、製品の交換を求めていく」としている。