浦安が “明るく” なる―。浦安市は市の全施設を長寿命で明るいLED(発光ダイオード)照明に切り替える作業を始めた。市役所、図書館、博物館、福祉センターから公衆トイレまで約500施設のうちLED照明を採用しているのは約10%。残り90%に40億円かけて2030年までにLED化したいとしている。
市の施設でLED照明を採用している象徴的な建物は2年前に完成した市庁舎。10階建て庁舎すべてがLED照明で、旧庁舎に比べ、ぐっと明るくなった。
最近、LED照明に切り替わり、評判なのが中央公民館と併設の図書館猫実分館。老朽化に伴い、昨年10月から1~4階まで全館改修工事を行い、7月17日、リニューアルオープンした。利用者から「見違えるように明るくなった」と、見学者も多いという。
2年前に大規模改修した富岡公民館も全照明がLEDに。2階大会議室で原則週1回、卓球を練習しているグループ、ジョイフルの山下やす子さんは「リニューアル前と比べ、ボールがよく見えるようになった。明るくなったのは目にもいいようで、腕前も上達したのかな…」。
公民館7館のうち美浜と高洲の2館を除いて、5館はLEDを採用。中央図書館はまだLED化されていないが、12月から大規模改修に入るので、照明はLEDに切り替わる。郷土博物館、老人福祉センターなど多くの施設にはまだ導入されてない。
国の地球温暖化対策計画では「LED等の高効率照明が2030年までに百パーセント普及することを目指す」方針。導入方法には庁舎の新築・改修時には「原則としてLED照明を導入する」とある。
市は最近の施設の新築・改修時にはこの方針に従ってLED照明化を採用、これから本格的に進める。まず、市の施設の現状を把握、導入方法、採用する施設の順番などを検討し、具体化していく。