成長から成熟、さらなる発展へ
浦安市議会 議長 西川(さいかわ)よしずみ
内田市長当選後初となる、新年度予算案を審議する平成30年 第1回定例会が開会。冒頭、平成30年度の施政方針が述べられました。施政方針の中で内田市長から、『まちの再構築「リノベーション」』というキーワードが語られました。
リノベーション
内田市長は「埋立開発が終盤に差し掛かり、浦安は発展期から成熟期に入った。これまでと同じ視点でまちづくりを続けていけば、その先にあるのは衰退だ。今こそリノベーションが必要」と語りました。
リノベーションとは一般的に、用途や機能を変更して性能を向上させたり、付加価値を与えたりすること。私もこの間、「まちが成熟期に入った今、あらたな未来を見据え既存ストックを最大限活用したまちづくり、そして価値の創造が必要」と訴えてきました。
自治体において「既存ストック」とは、これまでに整備された基盤施設や公共施設、建築物等の都市施設のことを言います。
ファシリティーマネージメント
本市は埋立開発により急速に発展。人口増加にあわせて、昭和55年前後に集中して公共施設の整備を行ってきました。それから37年が経ち、施設の老朽化が顕著になってきています。議会としてもこれまでFM「ファシリティーマネージメント」の必要性を訴えてきましたが、内田市長になり、本格的に取り組む姿勢が示されています。
ファシリティーマネージメントとは長期的視野と計画性を持って取組み、かつ最適化を検討するマネジメント手法の一つで、施設関連費用の削減、計画的な施設保全による長寿命化、施設の効果的な活用などがあります。リノベーションにとっても大切な視点です。
1施設1機能の終焉
これまでの公共施設やサービスは1施設(1サービス)1機能でした。しかしこれからの時代は公共施設をいかに永く、そして有効に活用するか、また多様・高度化する行政ニーズにいかに対応するか、ということを考えなければなりません。今後は「官民連携」、「複合施設」、「共生型施設」などといった考え方が益々、必要になってきます。
リノベーションは財政、都市計画、公共のあり方、といった多面的な視野が必要になります。浦安のさらなる発展のため、新市長誕生を機に新たな公共のあり方を、あらためて議論していけたらと思います。
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