もしもの備えに〜スタンドパイプによる、消火栓を使用した初期消火〜
この間、もしもに備えて、住民の皆さんが自主的に活用できる消火資器材のひとつである、スタンドパイプの整備促進に努めてきました。スタンドパイプとは、道路上にある消火栓や排水栓に差し込み、ホースをつなぎ消火を行う器具(毎分100ℓ放水可能)で、軽量かつ操作もポンプに比べ扱いやすく、消防車が進入できない道路の狭い地域や、木造家屋密集地域でも近くの消火栓等を使って消火活動が可能です。
排水栓に加え消火栓も
これまでは排水栓のみ使用可能でしたが、設置個所が少なく、消火栓も使用可能となるよう、県との協議を求めてきました。この度、千葉県企業局と「上水道における自主防災組織による消火栓の使用に関する覚書」が締結され、大規模災害時には自主防災組織が市内の消火栓を活用することが可能となりました。器具については自主防災組織器材等購入補助金も活用出来るようになっています。
扱いには注意も必要
器具としては確かに扱いやすいものですがホースの扱い、特に筒先は暴れ始めるとかなりの危険を伴うため、訓練は必須です。また消火栓の使用は自主防災組織に限られており、届け出も必要となりますが、首都直下地震など大規模な地震が発生した場合、同時多発する災害や倒壊建物などにより、災害現場に消防隊がすぐに到着できるとは限りません。もしもに備えぜひ検討頂けたらと思います。
さらなる安心のために
だいぶ前進しましたが、現状では「大規模災害時に消防機関が対処できない場合」となっています。安全・安心のさらなる取り組みとして、通常火災においても消防隊が到着する間の初期消火にも活用ができるよう、議論を重ねて参ります。
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