公共施設の管理・運営で大切な「安心・安全」
市民が快適に利用できることが最優先
今年6月、公益財団法人 うらやす財団理事長に就任した。浦安市の文化会館など公共施設の管理・運営を担う。「地域とともに歩み続け、市民に愛される財団を目指します」と笑顔で語る。
浦安出身。大学卒業後、浦安市役所職員となった。
「地元のために働きたかった。公務員の仕事に魅力を感じて」と振り返る。若いころ、市民スポーツや自治会などを担当した。「大会を開く。施設をオープンする。市民から喜ばれる。『ありがたい』という声が聞こえる。やりがいがありました」。
市民経済部長、企画部長などを歴任。退職後、うらやす財団を率いることになった。
地域とともに歩み続けて市民に愛される財団を目指します
「市職員当時から、『うらやす財団』の仕事を、かなり見てきました。職員一人ひとりがしっかり仕事をしている。真剣に取り組んでいることを肌で感じていました。いいところで仕事ができる。いろんなことをやってみよう」
ところが、新型コロナウイルスが感染拡大。総合体育館や文化会館などの施設は一時閉館となった。その後、制限付きで開館することができた。
『うらやす財団』は浦安のスポーツ・文化の振興、青少年の健全育成の一端を担う。その使命は大きい。ピンチをチャンスに。一丸となってチャレンジする。
そのうえで「コロナ禍はだれも経験したことがない。感染対策をきちっとやって、市と連携して乗り越えていく。市民が楽しめるイベントを開催していきたい」と語る。
公共施設の管理・運営で大切なことは「安全・安心」。市民が快適に利用できることを優先する方針だ。加えて「現場が中心です。地に足をつけて、市民の信頼を勝ちとっていきます」と強調した。
◇
県立八千代高校サッカー部で活躍。全国大会出場を果たした。母校の青木克己監督が人生に大きな影響を与えたという。「全国大会出場という明確な目標を定め、指導していただいた」と回想する。高校3年生の夏、足を骨折。サッカー選手として挫折を経験したが、今もサッカーを愛す。 好物は妻の手料理とウイスキーのハイボール。好きな言葉は「虚心坦懐」。