公演に向け稽古も追込み
「もうちょっと感情をこめて…」。3月11日午後3時(開場2時半)から浦安市文化会館で上演される市民ミュージカル「シンデレラ」。半年間の稽古も追い込みに入り、ヒロイン役の河原杏奈さん(20)ら61人の “市民俳優” は、演出などを担当する劇団「東少」(東京・渋谷)の源紀さんに叱咤激励されて新年早々からリハーサルを繰り返している。
9回目を迎えた市民ミュージカル(市教委主催、うらやす財団共催)には、昨年夏の公募に応じた小
学3年以上から70歳代までの市内在住、在勤、在学者が参加している。練習日は9月から12月までは毎週日曜。1月からは同土曜、日曜と回数を増やしてラストスパート。
こうした体験を経て劇団員になったり、NHKの「歌のおにいさん」に選ばれたりした人もいることから、ミュージカル俳優を目指している人もいる。
「シンデレラ」はこれまでにも映画化されたり、舞台で上演されたりしているおなじみの題材。今回は源紀さんのオリジナル作品で、2幕、2時間15分で上演する。
1月13日、本番と同じ文化会館大ホールで行われたリハーサルの一部を紹介する。
源紀さんの指導で昼食休憩をはさみ10時から5時まで、めったに立てない大ホールの舞台で稽古に励んだ。
王子がお城を出て、領民たちの生活ぶりを視察する場面。王子に花を捧げようとした少女が転び、泣きじゃくる。母親のせりふに「やわらかく包み込むように」、王子がびっくりして「あっ」と声をあげる間の取り方…など、源紀さんの指導がつづいた。
【あらすじのさわり】
ある国の王様のお城で、王子の結婚相手を選ぶ舞踏会が開かれることに―。しかし、舞踏会に行けないシンデレラがかまどの前でホウキと踊っていると、かまどから魔法使いが現れ、台所のカボチャが素敵な馬車になり、シンデレラもドレス姿に変身。ガラスの靴を履いて舞踏会へ。王子と踊っていたシンデレラは魔法が解ける12時の鐘に、片方の靴を残してお城を後に…。
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入場料は千円(全席指定)。【問】市文化会館 でんわ353・1121。