「まさか、自分が “シンデレラ” に起用されるなんて」―。3月の公演に向けて稽古に熱が入る第9回浦安市民ミュージカルの「シンデレラ」。
老若男女61人の公演参加者の “市民タレント” からヒロインを射止めたのが河原さん。
稽古が始まった直後の昨年9月ごろ、ヒロインに抜擢された。「年下の子供がなるとばっかり思っていたのでビックリしました」と振り返る。上智大国際教養学部2年生。
父親が東京ディズニーランドのダンサーだったことから、3歳からダンスを始めた。歌も好きなので将来の夢は「歌って踊れるミュージカル女優」。
市民ミュージカルには小学3年で「こぶとり爺さん」の語り手とチンピラにからまれる女の子役(第5回)、小学5年で「人魚姫」のヒロイン(第6回)、中学2年で西遊記の孫悟空の弟子役(第7回は2011年3月の東日本大震災で中止。同8月、復興チャリティーイベントで開催)と経験豊富。高校1年にはアメリカに留学経験もある。
こうした体験を生かしてシンデレラ公演の本番では「仲間のみんなに支えてもらっているので、舞台を盛り上げていきたい」と決意を話した。喜んでくれた両親の期待にも応えるつもりだ。
舞台とともに、専攻する比較文化論にも力を注ぎ、大学卒業を目指す。目標はあこがれの女優、元劇団四季の濱岡めぐみさん。
これからの研鑽しだいでは浦安出身のミュージカル女優が誕生するかもしれない。