文化

うらやすの人(39): 浦安ドキュメンタリーオフィス代表 中山和郎さん(47)

地域のつながりを大事に
将来の夢はミニシアター

 中山さんは広島生まれで大阪育ち。横浜の大学で経済を学び、勤めたアジア経済研究所がジェトロに統合、サラリーマン生活を約15年。会社が幕張に移転、結婚を機に浦安市へ。
 1990年代のミニシアターブームもあり、学生時代から映画好き。大手配給会社が扱わない社会派作品に関心があった、という。「自分でやれることがないかを模索。映画学校に通って」7年前に退社。1人でドキュメンタリー映画の配給宣伝の仕事を始めた。

 中山和郎さん

地域のつながりを大事に、将来の夢はミニシアター開設と話す中山さん

 「都内で上映会をやった経験から、もっと一般市民に現代社会を映し出したドキュメンタリー映画を見てもらいたい」気持ちからだった。一方で前職を続けていた2006年に浦安ドキュメンタリーオフィスという市民上映団体を立ち上げ、ウエーブ101などで上映会を始めた。以来、昨年暮れまでに、2日間上映の映画祭を含めて内外100を超える作品を上映。市民にも徐々に浸透している。
 とはいっても、自主上映会の運営は楽ではない。自身を含めボランティア10人で上映作品の選定や広報に知恵を絞る。

 「市民活動補助金の助成も受けて臨んだ第1回映画祭のことは忘れもしない。開催時期は2011年3月。このとき、東日本大震災が発生、市内でも大きな被害が出て、映画祭はいったん中止、6月に延期された」。この体験が地域とのつながりの大切さを教えてくれたという。

 2014年からは元町にあるお寺で夏の野外上映会も行っている。次回上映会は3月3日。今年の映画祭は6月16、17の両日、101大ホールで開催が決定。デンマークとの数か月に1回の “里帰り” をしながら、上映作品の選択を急ぐ。
 将来の夢は、浦安に映画館、それも日本で初めてのドキュメンタリー専門のミニシアターを造ること。「今年から場所探しを始めたい」と “初夢” を話してくれた。

 浦安ドキュメンタリーオフィスでは、サポーターを募集中。年会費5千円(招待券2枚付)、2千円。毎年1月から1年間(更新可)。入場料200円引き、サポーター通信郵送、上映会などの優先案内の特典。現在サポーターは約80人。

広告画像

関連記事

  1. うらやすの人(46) 東海大浦安高校剣道部監督 榊 悌宏さん(55) うらやすの人(46) 東海大浦安高校剣道部監督 榊 悌宏さん(5…
  2. 浦安小さな旅(5) 「当代島」 浦安小さな旅(5) 「当代島」
  3. 日蓮宗正福寺でお会式 多彩な企画は東日本大震災がきっかけに 日蓮宗正福寺でお会式 多彩な企画は東日本大震災がきっかけに
  4. オリンピック・パラリンピック育成選手指定証授与式 夢に向かうアスリートを激励 オリンピック・パラリンピック育成選手指定証授与式 夢に向かうアス…
  5. 新ユニフォームで誓い新た ブリオベッカ浦安 新ユニフォームで誓い新た ブリオベッカ浦安
  6. 境川にこいのぼりを およがせよう! 開催
  7. 足腰が不安でもお出かけできる ~近距離モビリティ「WHILL」 浦安ブライトンホテル東京ベイ 足腰が不安でもお出かけできる ~近距離モビリティ「WHILL」 …
  8. 東京ディズニーリゾート 待ち望んでいた!イベント再会 〜11月からはクリスマス一色に〜 東京ディズニーリゾート 待ち望んでいた!イベント再開 〜11月か…

新着記事

  1. 浦安市長選 内田氏無投票で3選
  2. 明海大学うらやすハニープロジェクト 学生が都市型養蜂で地域活性化
  3. ベイシニア浦安 令和6年度連合大会 人生100年時代 楽しく活動しよう
  4. 浦安D-ロックス 昇格後の初勝利をつかむ 31対26で競り勝つ
  5. 明海大学と浦安商工会議所 包括連携協定締結式 人材育成・地域経済の活力強化を目指す

有限会社メディケアネット
市民の新聞 うらやす情報
田中屋海苔店

江戸前佃煮 株式会社西金
どこに生まれても、生まれてきて良かったと思える社会へ! JAFS関東

PAGE TOP