4年に1度、みんなで良い祭りに…尾頭博行さん(66)
今年6月、浦安市では4年に1度の「浦安三社祭」が盛大に開催される予定。稲荷神社(当代島)の総代長、尾頭博行さんが意気込みを語った。
尾頭さんは代々続く生粋の浦安っ子だ。
「幼いころから、祭りに参加していた。神輿も担いだ。老若男女、いっしょになって祭りを盛り上げるところがいい。4年に1度だから、みんな、うずうずして待っている。お祭り貯金をしている人もいる。ぱっと派手にやる」と笑顔で語る。
当代島地区では昭和の一時期、神輿の担ぎ手が減って、祭りが衰退しようとしていた。20年前、尾頭さんは危機感を抱き、「若い衆を集めて、地元の神輿を担ごう」と「稲栄会」を結成した。稲荷神社の役員たちに「これからはみんなで祭りを支えていく」と決意を述べた。役員たちは「ぜひ、協力してくれ」と喜んだという。以来、神輿の担ぎ手が増え、活性化していった。
稲荷神社は江戸時代の創建で、地元の氏神さまとして親しまれている。昨年、みんなで奉賛金を出し合い、社務所を建て替えた。昭和初期に製作された神輿も全面改修し、往時の輝きがよみがえった。
尾頭さんは「素晴らしい、いい祭りに。祭りが終わって『よかったね』といわれるようにしたい。4年に1度の祭りだ。みんなで参加しよう」と呼びかけている。
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尾頭建設社長。好物は肉と魚。趣味はおやじバンド。大切にしている言葉は「和」。