浦安市議会の新しく議長に選ばれた小林章宏氏=自民党・無所属クラブ=に今後4年間、議員として、さらに議長として何をしたいか、率直な考えをお聞きした。
─議長に選出されて、おめでとうございます。今後の4年間、議員として、あるいは議長として、何をされたいのか、考えをお聞かせください。
小林氏 基本政策の3本柱として、第1に安全で安心な街づくり、第2に少子高齢化に対応した街づくり、第3には快適で活力のある街づくりを掲げてまいります。まず、第1についてですが、昨今のコロナ禍における状況およびアフターコロナへの対応、台風や集中豪雨などの水害への備え、密集市街地に対する防災性の向上を図ってまいります。具体的には、保健所機能の誘致、密集市街地の不燃化推進、雨水・排水対策の強化、犯罪防止力の促進です。
第2については、各世代を結ぶ絆の強化を図りたいと思います。家庭・学校・地域・企業が一体となって浦安っ子を育てていくべく、様々な体験を通じた学びや心の育みを促進していきたい。そのために安心して子育てができる環境の整備、子どもの可能性を伸ばす多様な教育の推進、また高齢者の日常生活支援、介護予防の推進を行い、高齢者地域ケアシステムの充実を図っていきたい。
第3についてですが、アフターコロナを見据えて、さらに活気のある街にすべく、地域資源を活かした観光振興、河川や海辺の環境整備、海釣り護岸の整備促進、スポーツに親しめる環境整備の促進を図りたいです。
─議長としては、どのような議会運営をしたいと、お考えですか。
小林氏 議長の役割は地方自治法(第104条)で、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表するとあります。加えて、全国市議会議長会への出席等、対外的な公務もしかりです。我が議会は前期において、議会基本条例の制定や特別委員会、市民の方々への議会に関するアンケート調査等を行い、議会改革に向けて鋭意、活発に議員間で討議し、市民の皆さまにわかりやすい、理解しやすい議会を目指して改革を進めてきました。
加えて、昨今のコロナ禍からアフターコロナにおける対応等、多くの課題も存在しています。このような状況を踏まえ、引き続き議員の皆さまと活発な議員間討議を行いながら、よりよい議会運営、議会改革を果たしていきたいと思います。
─具体的にお聞かせください。
小林氏 私は8年前、一期目の最初の2年間、総務常任委員会の副委員長を務めさせて頂き、次の2年間は都市経済常任委員会の副委員長、その後都市経済常任委員会委員長、副議長を務めさせて頂きました。さらには「浦安市新総合計画に関する特別委員会」副委員長や、「浦安音楽ホールの運営に関する特別委員会」委員長を務めさせて頂きました。
私が市議会議員に立候補致しましたのは、前職にて総務部におりました時、県庁や県の商工会議所及び観光協会、当時の圏央道の会合等に会長や社長の名代として出席。また、市役所や商工会議所、観光コンベンション協会の会合にも出席していた際、「企業と市役所はその機能において結構似ているところがあるな」と思ったことがきっかけでした。
─前職時代の経験が大きいようですね。
小林氏 企業に30年間勤め、いくつかの職務、例えば清掃に始まり、人事(ホテルの立ち上げの際の人事課長)、広報マネジャー、秘書課長、総務の部長などですが、これらの経験を市政に活かすことが出来るのではないか、と考えるようになりました。市議会議員はまだ2期8年の経験しかございませんが、より良い議会を目指し、市民の皆さま、議員の皆さまや各会派、市長をはじめ、当局の皆さまにもご理解ご協力を頂けるよう、副議長職をはじめとする今までの経験を踏まえながら議会を円滑に運営していくことを主眼に置き、精一杯、職務を遂行し貢献していきたいと思います。