浦安市と東京芸術大学が連携した浦安アートプロジェクトの一環として、市内を舞台にしたドキュメンタリー映像作品の上映トークイベントが2月19日、浦安市民プラザで行われた。
東京芸術大学の学生と社会人の人材育成プロジェクトDOOR受講生が、「水」をテーマに市内で撮影・取材を行った映像作品4本が上映された。
各作品を上映後、東京芸術大学非常勤講師、森内康博氏と映像作家、歌川達人氏が制作チームとともに、それぞれの作品をめぐって語り合った。
「浦安魚市場」をテーマに制作したチームは、かつて盛況を極めたと伝えられる浦安魚市場(2019年に閉場)とはどんな存在だったのかーを探るため、出店していた店主たちに取材した。
制作チームの女性は「私たちは取材相手から『次はあの人の話を聞いたらおもしろいよ』と教えてもらい、リレー方式で取材していった」「すべての人が自分の言葉を持ち、魅力的だった」などと語った。
制作チームの取材を受けた鮮魚店「泉銀」店主、森田釣竿さんは上映会場に駆け付けた。
「浦安魚市場を違う角度から描いており、すごくよかった」と笑顔で話していた。
4作品は、別々の視点から浦安の風景、人、生活に迫っており、市民たちが抱く純粋な浦安愛が浮かび上がっている。会場では25日まで、作品の上映と写真などの展示が行われ、多くの市民が訪れた。