さらに利用しやすい環境を目指す
浦安市立図書館(曽木聡子館長)の貸し出し冊数が累計6000万冊を突破した。猫実の中央図書館で6月12日、6000万冊目を借りた当代島の長谷川智也君(5)に、内田悦嗣市長から記念の乗り物図鑑が贈られた。
市立図書館は1983年3月1日に開館した。38年2か月後の4月28日午後、智也君が猫実分館で借りた乗り物絵本「いそげ!きゅうきゅうしゃ」が、ちょうど6000万冊目。人口約17万人の浦安市と同規模の都市の公立図書館の場合、6000万冊達成は50年程度とされている。浦安市をこれより10年以上早いペース。市民の読書熱が実証された快挙だ。
両親の長谷川康久さん(48)、亜里沙さん(43)と中央図書館を訪れた智也君は「これからも本を読んでいきたい」。康久さんも智也君と同じ本好きで、市立図書館を利用して育ったと言い、「6000万冊のうち、500冊ほどは自分が借りた分です」と笑顔。亜里沙さんは「(智也君が)本を読み続ける人になってほしい」と話した。
市立図書館は中央図書館と7分館があり、蔵書数は109万5738冊(2020年度末)。昨年度は新型コロナ禍による休館などがあったが、126万8924冊の貸し出しがあった。
一般書以外に専門書の充実も市立図書館の自慢で、曽木館長は「さらに利用しやすい図書館を目指す。多くの人に利用してほしい」と話している。