私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。第4回は「しおかぜ緑道」(堀江―富士見、1・8キロ)。緑陰に涼しい風が吹いていた。
市役所から境川に沿って少し、歩く。板敷の「しおかぜ歩道橋」を渡る。木を踏む感触が心地よい。対岸にしおかぜ緑道が見える。木立の下に、ピラミッド型の石の造形物があった。「昭和60年3月竣工」と刻まれている。
ここから緑道を進む。少年が網を持って虫を探している。「ミンミンゼミ、捕まえたよ。クマゼミ、とりたい」といって駆けて行った。松の並木が続く。爽やかな香りが漂う。
◇清らかな水辺
堀江川に着いた。吹上橋から川面を眺める。小魚の群れが見える。おや、大きな魚が2匹、泳いでいるではないか。鯉ではない。魚種はわからないが、こんな魚が水深の浅い川に生息しているとは・・・。驚きだ。
緑道をはずれ、堀江川に沿って歩いてみる。流れは市役所通りで途絶えていた。緑道にもどる。桜並木の下、清らかな水がさらさらと流れている。幼い女の子を連れた若い母親が「きれいな流れですね。涼しくて、気持ちがいい」と笑顔を見せた。
噴水だ。水が勢いよく、噴き出している。子どもたちが水遊び。母親たちは木陰で弁当を楽しんでいる。幸せな情景だ。「浦安はいい町だ」と思う。
◇富士山型の造形物
昼時だ。さて、どこで食べようか。大三角線沿いに自然食品と憩いの場「いもっこ かふぇ」(富士見3)が営業していた。焼きチーズドライカレーを注文する。自家製カレーに平飼い卵がのっかっている。熱々をいただく。おいしい。食後にバターコーヒーを飲んだ。
オーナーの大槻俊之さんは「地域の方々がつながる憩いの場を作りたくて、オープンしました。自然食品は体に優しい。今日は暑い。ゆっくりしていってください」と笑顔で話す。
元気回復。緑道にもどる。おや。地上から霧状の水が噴き出している。ミストシャワーか。清涼感満点。粋なアイデアではないか。ようやく緑道の最終地点に着いた。富士山をイメージした造形物の頂上から、清らかな水がこんこんと湧き出している。その先は旧江戸川だった。
緑道をもどる。創作菓子「パステル・デ・ベネ」(堀江6)でプリンを買った。この店は浦安を舞台にした映画に登場する。主人公が買ったのもプリンだった。