毎年人気の “東京ベイ浦安シティマラソン”。第30回を迎える今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により例年どおりのマラソン大会は困難と判断し、代替大会としてオンラインマラソンが開催された。
”オンラインマラソン” とは、スマートフォンアプリ「TATTA(タッタ)」を使用したGPS計測によるマラソン大会。いつでも、どこでも、何度でも計測が可能なため、3密を避けて全国各地の参加者と競うことができる。
種目は (1)走行距離ランキング=期間内に累計でどれだけ多くの距離を走ったかを競う (2)タイムアタック=時間内に指定の距離(21.0975km)を1回で走行し、そのタイムを競う、の2つ。2月1日~15日の期間に、(1)807名 (2)324名、計1131名がエントリー。参加賞のTシャツは3月15日以降、順次発送される。
3年連続で同大会の10kmに参加している石原のぞみさんと鵜澤律子さん。今回はタイムアタックに挑戦。平日はフルタイムで仕事をしているため、主に週末、仲間とトレーニングをしているとのこと。感想を聞いてみた。
「今回は指定の距離に10kmがなく、ハーフマラソンのみだったので、練習の距離を少しずつ延ばして挑みました。当日は、仲間5人でスタートし、その後は各々のペースで。走り切ることができて “自分がこんなに走れるとは” と限界を超えられたことに驚きました。また、日本全国の方が参加していて、対戦相手が多いことも、モチベーションになりました」と石原のぞみさん。
鵜澤律子さんは「自分のペースが保てる上に、競争相手がいるということで励みにもなり、いい環境でした。最後は少し歩いてしまいましたが、無事完走。この状況下に運動不足ということもある中で、楽しくできて良かったです。もう少し期間が長いと、もっと楽しめるかもと感じました」。
一斉にスタートする従来のマラソン大会とは全く異なる形態だが、「自分のペースでできる」、「走り慣れたコースを利用し、会場まで出かけなくて済む」、「顔は見えないけれど、大会として競い合える」、「天気と体調の良い日を選んで挑戦できる」など、メリットもあった。コロナ禍収束後、1つの選択肢として同様の大会開催も “有り” と感じた。