浦安市の成人式が1月14 日、18年連続で、舞浜の東京ディズニーランド内の劇場「ショーベース」で開催された。今年の新成人は東京ディズニーランドでの開催になって最も多い2118人。このうち77% の1631人が、「紡ぐ」がテーマの式に出席した。
式典では内田悦嗣市長、西川嘉純議長、2019―20東京ディズニーリゾート・アンバサダーの野口歩美さんが「大人の先輩」としてあいさつ。これに応えて新成人代表が「大人になった決意」を発表した。
後半はディズニーの仲間たちが音楽とダンスで新成人を祝福した。ステージを降りたミッキーマウス、ミニーマウスは新成人と「おめでとう」のハイタッチ。
式は新成人が実行委員会を立ち上げて企画するのが浦安の伝統だ。今年は実行委員長の小沢光葵さん(20)ら14 人が昨年から準備を進めた。小沢さんは「東日本大震災の液状化被害など、20年間で経験したことを未来につなごうという思いを込めて、式のテーマを『紡ぐ』にしました。身近な東京ディズニーランドが、今日は特別な場所に感じられました」と話した。
式典を終えた新成人は「一生に一度のシャッターチャンス」と、シンデレラ城の前で記念写真に収まった。
未来を担う、新成人の声
内田帆南さん「ディズニーランドでの成人式に憧れていた。自分は旅行が好き。将来はツアーコンダクターを目指す。京都や奈良などを訪れる外国の方を案内する仕事をしたい」
町田直弥さん「東日本大震災では小学校の校庭で地割れが起きた。将来は航空業界で働きたい。サービス提供や企画などが自分に向いていると感じている」
田中里奈さん「成人式を迎え、朝からワクワクしていた。人に寄り添い、尽くすことに幸せを感じる。ブライダルプランナーになりたい」
古賀百華さん「東日本大震災で浦安は液状化被害を受け、ガスや水道も止まった。これからの時代を担うのは私たちの世代だ。どんな逆境でも乗り越え、前に進んでいきたい」
須藤健介さん「中学時代は努力をすれば結果がついてきた。だが、高校時代は挫折の連続だった。その体験があって今の自分がある。全力で取り組めば、未来の財産となる」
大塚春香さん「新成人となった喜びをかみしめるとともに、責任の重さを感じている。他者を思いやる心を忘れず、日々精進したい」
國分涼さん「新しい人との出会いを大切にしたい。音楽を始めたが、仲間の助言を得て上達することができた。人との関わりが必要と再認識した。関係を紡ぎ、人生はより豊かなものとなる」