浦安署は歩行者保護最優先を徹底させようと、「ゼブラ・ストップ作戦」を開始した。交差点で横断中の歩行者の前をすり抜けたり、一時停止を無視したりする運転者などに指導、取り締まりを強化し、歩行者事故「ゼロ」を目指す。
この作戦は2020年の東京五輪、パラリンピック開催に向けて、安心して通行できる環境整備が不可欠と、県警の指導で年末まで行われる。
和製語の「ゼブラ・ゾーン」(横断歩道)からネーミング。横断歩道では歩行者の優先義務を運転者に周知、横断歩道での歩行者保護を強化するのが狙い。まず、運転者には信号に従い、交差点の手前では確実に停止するなど安全確認を徹底させる。
同署管内では、入船交差点など歩行者の多い横断歩道を中心にパトカーを配置。警察官が目を光らせる=写真。
運転者には、信号無視、無理な走り抜け、横断中の歩行者への妨害など危険な運転をやめるよう訴え、悪質な運転者は検挙する。
歩行者に対しても、指導を強化、マナーの向上をはかる。信号が変わる直前の横断、スマホに集中しながらの横断、自転車で走り抜けるケースなどは警察官が直接、声をかけて指導。パトカー、移動交番車、交番発行のミニ広報紙などでこの作
戦をPRする。
学校などでも交通安全教室などを通して、子供たちに正しい交通ルールを指導していく。
同署管内での今年1月から7月までの交通事故は203件が発生。このうち横断歩道での事故は11件(5.4%)。県内では9715件が発生、同467件(4.8%)。交通ルールの周知をはかり1件でも事故を減らしたいとしている。