春爛漫の季節到来―。市みどり公園課によると、その代表的樹種・桜は市内の公園や緑道で2880本、街路樹は1382本で合わせて4262本(平成28年度末現在)。
3月下旬に開花したソメイヨシノなどの花見を楽しむ市民の姿があちらこちらでみられた。桜を中心に市内の街路樹事情と手入れの現状をまとめた。
街路樹1万本中、ソメイヨシノなどが4割
みどり公園課によると、市内にはソメイヨシノ、八重桜、イチョウなどの落葉樹と、クスノキ、クロマツなどの常葉樹、ナンキンハゼなど約30種、1万本の街路樹が植えられ、市民の目を楽しませている。
このうち、春の代表的樹種、ソメイヨシノなどは約4200本に達している。公園では高洲中央240本、若潮100本、中央43本などの順。
緑道では「しおかぜ」が約1400本、明海・高洲境川沿いが約190本、シンボルロードが約100本。街路樹では幹線3号(さくら通り)にソメイヨシノが240本、同4号(段差通路)に
400本、見明川沿いに同163本、市役所前に八重桜27本。
半世紀前から植樹、年間20本は植え替え
みどり公園課によると、ソメイヨシノは昭和40年代に植樹してから半世紀。毎年、計画的に樹木調査を実施。樹木医に委託したり、助言を得たりして通行に支障が出ないように枝払いや毛虫の消毒など “デリケートな樹木” の手入れに当たっているという。
現在は平成20年代から段差通路の東野―富士見間3・5キロで、老木やキノコが付く病害虫に犯された樹木を対象に年間20~10本植え替えている。植え替えするのは高さ3.5メートル、幹太18~15センチの若木で、翌年には開花するという。