私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「堀江周辺」。漁師町の風情を残す地域を巡った。
境川東水門からスタート。川岸に立つ。じっくり眺めるのは初めてだ。堂々とした構え。水面に水門が写る。いいじゃないか。 境川には昔、べか舟が行き交っていたという。川辺を進む。快適な遊歩道。木陰のベンチに初老の男性が憩う。
大三角線を左折する。とんかつ専門店「双葉」に入った。女性店員の明るい声が響く。日替わりランチ定食を注文。ロースかつとエビフライだった。熱々にかぶりつく。うまい。
◇フラワー通り
さあ、町歩きを再開しよう。堀江の住宅地を抜け、フラワー通りに出た。印象的な洋館が建つ。昭和4(1929)年に建てられた旧医院。平成8年まで診療していたそうだ。今は子育て支援事業に活用されている。室内から幼児の笑い声が聞こえた。いいなあ。
立派な屋敷があった。旧宇田川家住宅だ。明治2(1869)年の建築。商家だったという。公開されている。奥座敷の縁側に座る。ゆったり庭を眺める。涼しい風が吹いてきた。
◇堀江ドック
清瀧神社脇の古道を進む。境川西水門から旧江戸川の堤防へ。一気に視界が広がる。白いボートが走る。黒い水鳥が飛んでいく。
堀江ドックに着いた。多くの船が係留している。市民が釣りを楽しむ。のどかだ。
10数年前の記憶。夜明けに堀江ドックを訪れた。男性が尺八を吹いていた。響き渡る音。忘れられない情景だ。
堀江川が住宅地を流れている。おやッ。魚影発見。でかい。鯉ほどの大きさだ。1匹、2匹ではない。群れをなして、悠然と泳いでいた。
市役所通りに出た。しばらく歩いて、東水門に到着。堀江地域をほぼ一周した。
3時間半の小さな旅。よく歩いた。今夜はビールがうまいぞ。