文化

浦安小さな旅(7) 「猫実川周辺」

 私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「猫実川周辺」。上流から河口までを巡った。

心地よいせせらぎ

 東西線浦安駅から出発する。さらさらと水が流れている。腰掛けて休む女性。ラジオを聞く男性。ゆったりした時間が流れているようだ。

 猫実川の上流は二層河川となっているという。地上にせせらぎを設けた。水辺は憩いの場として活用されている。素晴らしい設計ではないか。

◇野鳥

 川を下っていく。水鳥が泳いでいる。頭を水の中に突っ込み、さかんに餌をあさっている。

 おや、遠くに白い鳥がいる。サギだろうか。近寄ってみよう。そっとカメラを構えた。気配を察したのか。白い翼を広げ、悠然と飛び去る。

 住宅地を流れる猫実川で野鳥を観察できるとは…。思いがけない収穫だ。

 川辺をいったん離れる。洗練されたデザインの街灯が並ぶ。通りは曲線を描いている。

◇見事な並木道

見事な並木道

 昼どきとなった。北栄の創作ダイニング「Oobanburumai(大盤振舞)」に入った。温玉のせ牛たたき丼をいただく。肉の旨みを噛みしめる。おいしい。店の男性がコーヒーを運んできた。「ベトナム産です。チョコレートのような香りがします」

 店名の由来についてたずねた。

 「おもてなしの最高峰が大盤振舞と思います」と笑顔で答えた。

 猫実川を下る。浦安中学校のあたりから川幅がぐっと広くなる。水路が合流し、市川市行徳方面に続く。急ぐ旅ではない。足を伸ばしてみよう。緑豊かな行徳近郊緑地が広がる。愛好家たちがカメラを構え、野鳥を撮影していた。

 浦安に戻る。県立浦安高校周辺から見事な並木道が続く。自転車に乗った市民やランナーが軽快に走って行く。海楽公園に立ち寄った。大樹がすっくと立つ。蒼天をつくかのようだ。春風に、若葉が揺れる。黄色いタンポポの花が愛らしい。

京葉線の電車が走る

 JR京葉線の鉄橋の下をくぐる。東京湾が広がる。波は静かだ。鳥の大群が編隊を組み、飛んでいく。

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