浦安市・弁天在住の絵手紙作家、森千景さんの作品が、昨年7月、瀬戸内海の小豆島にある「石の絵手紙ロード」に永久保存された。
小豆島は良質な石材の産地。「石の絵手紙」は幅1~2メートルの小豆島産の石に、和紙に描かれた絵手紙作品を特殊な加工法で貼り付けたものだ。
石の絵手紙ロードは、2013年に誕生。毎年、全国から作品が集められ、現在は57点が島の各所に展示されている。その中には絵手紙創始者の小池邦夫さんやデザイナーのコシノジュンコさんの作品も。
森さんは小豆島土庄(とのしょう)町からの依頼を受け、180センチ四方の和紙にアクリル絵の具で、約3週間かけて完成させた。作品は、愛嬌のある6体のお地蔵さんと大日如来、そして、小豆島の波と太陽をモチーフにした「令和に祈りをこめて」=写真。
「令和の時代が平和であることを願って、希望が伝わる作品にしたかった」と森さん。この作品が展示されているのは、土庄港を降りてすぐの公園内。
森さんは1992年から絵手紙教室を主宰し、著書も『筆遊びの絵手紙』など10 冊にのぼる。代表作は国宝の千手観音を描いた幅3・5メートルの大作で、その千手観音を本尊とする大阪・藤井寺市の葛井(ふじい)寺に寄贈している。
浦安市内では月5回、ほかに横浜市や世田谷区でも絵手紙教室を開いている。詳しくは森さん(携帯090・9105・0849)へ。