醸造会社が協力、今春のお披露目会も大好評
浦安市の明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部の学生たちがワインプロジェクトに取り組んだ。山梨県のワイナリーのブドウ畑を借り、心を込めてブドウを育てた。今春、さわやかな味わいの「めいかいわいん2018」が仕上がった。
プロジェクトは平成28年度から始まった。高い水準のワイン造りを目指す白百合醸造会社(山梨県甲州市勝沼町)の協力を得て毎年、実施している。
昨年、プロジェクトに取り組む学生たちが春から秋にかけて同社のブドウ畑に足を運び、枝切りや紙袋かけ、収穫などの農園管理作業を手伝った。
また、ワインの試飲を重ね、専門家による勉強会を開いてワインや料理に関する知識を増やしていった。ボトルのラベルのデザインも学生が担当した。
仕上がったワインは「さわやかで、すっきりした味わいです。和食に合います」(学生)という。300本製造した。
「めいかいわいん2018お披露目会」が明海大学で開かれた。学生たちが運営し、明るい雰囲気に満ちていた。関係者が集まり、ワインを試飲したが、とても好評だった。
明海大学に駆けつけた白百合醸造の内田多加夫社長は「ワインはブドウで決まる。学生たちは雨の日も風の日も畑の土を踏んで作業を行った。現場主義が大切。素晴らしいプロジェクトだ」と高く評価した。
また、浦安観光コンベンション協会の桑田幸一会長も会場で試飲した。「汗をかくことが素晴らしい結果になる。ワインはおいしかった」と笑顔で語った。
今後、学生たちは同協会の協力を得て、主に浦安市内のイベントなどで出店する計画だ。ワインをグラスに注ぐ作法なども学び、販売や接客を行うという。
プロジェクトに取り組んだ女子学生は「初春から秋まで毎月、山梨県のブドウ畑に行って作業した。学生が心をこめて育てたブドウで作ったワインです。みなさんにさわやかな味を楽しんでいただきたい」と笑顔で話していた。