「いじめメール相談」を開始しました―。浦安市教育委員会が7月16日、いじめなどの被害相談をメールで受け付ける専用窓口を開設した。インターネット利用者の増大に伴うメリットに着目。市川市や船橋市でも導入している。
市教委は、いじめの改善、解消には「早期の認知・発見」が重要と判断し、電話による「いじめ110番」を平成6年から始めた。相談は29年度6件、28年度は11件。今年度は7月までに7件あり、いずれも深刻さを増しているという。
今回はパソコン、スマートフォンの普及に伴う “メール版”。電話の場合は担当職員の勤務時間中しか対応できなかったが、メールなら24時間相談を受け付けられる。
担当は指導課の中の生徒指導班4人。毎日こまめにチェックし、メールが入った場合は、幹部を含めて対応を協議する。「電話相談は勇気がいるが、メールは比較的相談しやすく、SOSを出しやすい」と期待している。相談の対象は市内在住、在学の小中学生と保護者。市立の17小学校、9中学校の児童・生徒約1万3000人に趣旨説明のプリントを配布して、スタートした。申し込みは市のホームページの専用入力フォームを使用。個人・団体の誹謗中傷、趣旨不明のメールは取り扱わない。
回答を希望する人は、「氏名、電話番号、Eメールアドレス、連絡希望日」を記入する。市教委は受け取り連絡を2日以内に返信。その後、メールや電話などで詳細を確認し、問題解決へ向けて相談する。