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弁護士 京介 「家庭の法学」(47) 父親が親権を取るための条件

 こんにちは。弁護士の矢野京介です。今回は、「父親が親権をとるための条件」についてお話しいたします。父親が親権を獲得することは、一般的に難しいとされています。なぜ、父親の親権獲得が難しいのか。原因は、子どもの幸せを一番に考える裁判所の基準にあります。

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 親権を決める際、裁判所が判断要素とする項目に「これまでの監護状況」「経済状況」「健康状態」「住居の状況」「同居者の有無・状況」などがあります。その中でも「これまでの監護状況」を重視して、子どもの世話を長くしてきた者に親権を優先させるという考え方があるからです。男性は外で働いていることが多く、子どもと接する時間も必然と少なくなって、結果的に女性が親権を取りやすくなるのです。

 しかし、父親の親権獲得が困難だからといって100%不可能なわけではありません。実際、当事務所にご相談に来られた男性で親権を獲得された方はいらっしゃいます。

 裁判所が父親を親権者として認めるケースは、例えば、母親が子供の世話をせず、子どもに対し暴力があったような場合です。DVは子どもを不安定にさせ、心身の成長を脅かして幸せな成長が期待できません。次に、中学生以上の子どもが父親との生活を望んでいる場合です。子どもが中学生以上ならば、子ども自身に誰についていきたいか尋ねることもあります。また、女性が子供を置いて家を出たような場合も、父側に親権を設定しようと考えてくれます。

 共働きが一般的となり、夫婦のあり方が変わり始めている現代であれば、簡単ではありません。しかし、場合によっては父親の親権も見込めますので、親権でお悩みの方は、一度専門家に相談されることをお勧めいたします。

葛西臨海ドリーム法律事務所

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