「ベイシニア浦安(浦安市老人クラブ連合会、以下、同会という)」は、市内のIT企業「(株)アップリーチ」と共同で、災害時などに安否確認等ができるスマートフォン向けアプリを開発中だ。
同会会長の相原勇二氏によると、今までは、災害が起きると、自主防災組織の一員として役員が会員の家を訪ねて回り、安否確認をしていたという。このアプリでは、ケガ人がいるか、などを問うメッセージを登録者に一斉配信し、受け取った人は『はい』『いいえ』の表示をタップして回答する。助けが必要な人と、返信のない人の所だけ訪問すればよいので、安否確認を効率化できる。
相原氏は、アプリ開発に協力するために『コミュニケーション機能』と『体調管理機能』の追加を提案したという。「老人クラブでは、イベント開催の連絡などを、電話連絡網で行っていました。アプリで、主催者がぽーんと1本メッセージを送れば、登録者全員に届く、という仕組みがほしかったのです。また、普段の血圧や脈拍をアプリに記録しておき、医師に見せたりできれば、体調管理に役立つと思いました」と相原氏。アップリーチはこの提案に同意し、共同開発がスタートした。
スマホ教室を開催
同会には、老人クラブが49団体あり、会員数は3019名(令和4年4月1日現在)だ。アンケートによれば、日常的にスマホを使う人は3~4割とわかったという。そこで同会では、アプリをより多くの会員に使ってもらうため、(株)ジェイコム千葉に委託して、習熟度に合わせたスマホ教室を開催している。
「延ばそう!健康寿命、担おう!地域づくりを」という理念実現のために、同会は新たな試みに挑戦し続けている。
◆ベイシニア浦安事務局(浦安市福祉部高齢者福祉課内)
◆TEL=047・381・9014(直通)